入試に向けて準備をしている人

まずは軽く復習する

こういう人たちには、ちょうどいい機会だからあせらずに今まで習ったことを基礎からさっと復習することを進めます。入試問題といっても特別のものではなく、教科書レベルのことがわかっていれば解ける問題がかなりあります。

そのあとは、プラスアルファ(教科書には出てないが、入試では使われる知識・テクニック)を勉強すればいいのです。基本的なことがわかっていればそれを身につけるのはそれほど苦労しません。

受験勉強とは

ずばり大学へ受かるための勉強です。数学の場合、問題は5題か6題です。そのうち4題も解ければ受かります。また大学によっては毎年同じ範囲のところが出題されることもあります。ですから受験勉強というのは、出題される確率の高い範囲を解けるようにする勉強なのです。極端なことを言えば10題くらい予想してそこを解けるようにしておいて、そのうち4題が予想的中してできればそれでもいいのです。ですから高校で習ったことを隅から隅まで完全にわかっていないとだめだということではないのです。

過去問を見てみよう

これから受験勉強を始めようとする人は、過去問をさらっとでいいですから目を通すといいでしょう。ちょっと気合の入っている人は実際に解いてみるのもいいでしょう。解けたら自信を持っていいし、解けなければ現在の自分の状態がわかってそれも有益なことです。これからいろいろな問題を解いていくときに、過去問を知っていると、ああこれと似た問題が出ていたな、じゃ真剣に考えてみるか、というように同じ問題を解く場合でもただ漫然と解くのとは違って、意欲・心構えが違ってくる。勉強をしているときに強弱、メリハリがつくということです。これからどの程度のことをやっていったらいいのかのおおよそのイメージが持てます。

サッと復習するには

まず教科書の例題を読み直してみるといいでしょう。見たとたんに間違いなく解ける自信のあるものは、パスしてもいいでしょう。例題を読んだら、ちょっと方針を考えて、または思い出してから解答を読むのがコツです。例題を読んですぐ答えに移ってしまうと、自分でどこまでわかっているのかがわかりません。初めて習ったときには、よくわからなかったところも今ならわかるところはかなり増えていると思います。今でもよくわからないところは、教科書の前後の説明もよく読んで、もう一度考えてみましょう。定義、公式の意味がわかってないことがよくあります。わかったら問いをやって試してみるといいでしょう。ここでは、重要な例題などについては、詳しい解説をしたりもっと別な方法が向いている人には、その方法を考えたりします。

次のステップ

問いをやったら教科書ガイドなどで答え合わせをしましょう。教科書は、ガイドと一緒に使うとかなりいい参考書になります。

1週間で1冊くらいのペースでやれば1月で4冊終わります。もちろんもっと早く終わることもあればもう少し時間がかかることもあります。教科書の例題程度を理解することが目標です。これで復習はまず一通り終わったと考えます。この一通り終わったという感触はかなり安心感があります。そのあとは、教科書と入試問題の橋渡しをするような問題集をやってみるといいでしょう。1ページに例題1題、問題1題があるようなのがやりやすいかもしれません。例題の説明をじっくり読みます。初めて出てくる考え方などに戸惑うかもしれません。この問題集をやる主な目的は、知識・テクニックを増やすことです。ここではそのあたりのみんなが理解に苦しむようなところをわかりやすく説明します。足りない部分はプリントで補ったりします。この段階になると教科書の章末問題などは、かなり楽に解けるようになっていると思います。章末問題を一通りやると高校で出てくる標準的な問題には大体お目にかかれます。できる自信のあるものは適当にパスしながらやります。

完璧を目指さない

問題集とか参考書を1日10ページやるとか、決めたらそれを消化するのが目的になってしまっているような人がいますが、あまり薦められません。こうなると問題がわからないとすぐに答えを見て、やったことにしてしまいます。どんどん自分の頭を使う機会が減ってしまいます。数学では実際に自分で解いてみるというのが必要です。受験勉強の目的は、問題集を終わらせることではなく、入試問題を解けるようになるということです。しかも7割でいいのです。

プラス思考とマイナス思考

世間で使われているのとはちょっと違いますが、ここでのマイナス思考とは、まずやることをはっきり決めて1日1日を厳格に予定どうりにやっていく、それで今日ここまでやったからマイナスした残りはこんだけだという考えです。多くの場合予定どうりに進まずにまだこんなに沢山残っている。間に合わないどうしよう。というような事態になります。単純な作業をするだけなら、がんばって時間を増やすなりすれば目標達成できるかもしれませんが、頭の使い方を訓練する場合は、頭を使う機会が減ってしまうので、よろしくありません。

一方プラス思考とは、先ほどの教科書を一通り終えたという段階から次はこれにどんどんプラスしていこうというやり方です。今日1日やった分だけ賢くなった。明日はもっと良くなる。予定の問題が多すぎるようだったら、とばしながらやればいい。過去問を参考にいかにも入試に出そうなところからやっていきます。入試に出そうなところを予想するというのは受験勉強ではかなり大切です。とばしながらでも最後までいったらひとまず完成です。それからまた残った分とか、やった分の復習をすればいいです。どうせ完璧は目指さないし、やったところが入試に出れば上出来だ。入試でも7割できれば受かるんだから。すると十分自分の頭で考えることができます。

思考の訓練と知識を増やすことのバランス

問題集の使い方

問題集は最低3回やるといい。

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